兄

「 父が他界して5年、母も他界した 」

兄

「 やっと落ち着いたな 」

弟

「 ああ。バッタバタだったな 」

兄

「 で、次は相続のことをやらないとな 」

弟

「 相続か・・・父さんの時はどうだったっけ？ 」

兄

「 うーん・・・あの時は母さんが一生懸命やってくれて、俺達はほとんど何もしなかったからなあ 」

弟

「 そうだったな。うちにとって母さんがどれだけ大きな存在だったか・・・ 」

兄

「 今度は俺達が頑張る番だ 」

弟

「 で、何から始めればいいか、兄貴わかる？ 」

兄

「 ・・・いや。どんな財産があるのかもよくわからないしな。父さんから受け継いだのもあるだろうし。手続きも、何をどうやればいいのやら・・・ 」

弟

「 じゃあ、もうプロに任せよう 」

兄

「 そうだな。多分母さんもそうしてたんだと思う 」

弟

「 そういえば行政書士のこと、母さん言ってなかったっけ？ 」

兄

「 そうだったそうだった 」

兄

「 『ホオジロ行政書士事務所』ここどうだ？ 」

弟

「 うん。よさそうだね 」

兄

「 じゃあ、ここに電話してみるわ 」

代表

「 はい、ホオジロ行政書士事務所です 」

兄

「 あ、親が亡くなりまして、相続のことでご相談をと・・・ 」

代表

「 それはご愁傷様でございます。でしたら、一度お会いしてお話しいたしましょうか 」

兄

「 わかりました。えーと、では、我々の実家に来ていただけますでしょうか？ 」

兄

「 じゃあ、来週の・・・ 」

代表

「 ホオジロ行政書士事務所の日向と申します。よろしくお願いいたします 」

兄

「 よろしくお願いします 」

弟

「 お願いします 」

兄

「 まずお聞きしたいのは、どんな手続きが必要なのか、行政書士さんはどんなことをしてくださるのか、ということなんですが 」

代表

「 かしこまりました。まず、遺言書はございますか？ 」

兄

「 遺言書かあ・・・俺は聞いたことないけど 」

弟

「 いやあ・・・ないない。ないと思う 」

代表

「 それでは、遺言書はないということで進めますと、まず相続人の調査を行います。こちらのご兄弟お二人以外に相続の対象になる方がいるかどうか調査します 」

兄

「 え、そんなことが調査できるんですか？ 」

弟

「 どうやって？ 」

代表

「 故人様の戸籍謄本を、生まれた時から今までのものを全て取得いたします 」

兄

「 へー！！ 」

代表

「 そして、過去にさかのぼって相続関係説明図を作成します 」

代表

「 また、相続財産の調査もいたします。例えば、把握されている銀行口座以外にも使っていなかった口座などがないかなどを、全てお調べします。その後、遺産分割協議書を作成いたします 」

弟

「 そんなにたくさん、やることがあるんですか 」

兄

「 それを全部・・・ 」

代表

「 はい、私どもでお引き受けいたします 」

弟

「 いや、それはありがたい 」

兄

「 うん。仕事もあるし、俺達じゃあ時間がとれないもんな 」

弟

「 手続きもちゃんとできるか不安だし 」

兄

「 やっぱり、お願いしようか 」

弟

「 うん。それしかない！ 」

兄

「 では、正式に契約させていただきますので、どんどん進めてください！ 」

代表

「 かしこまりました。ありがとうございます 」

代表

「 財産をお調べしました 」

代表

「 これを、法律に基づいてお二人で分けていただくことになります 」

弟

「 わかりました 」

兄

「 喧嘩にならないように、ちょうど半分こな 」

弟

「 あ、それ、母さんがよく言ってたね。おやつの時に 」

兄

「 あははは 」

代表

「 財産が高額の場合は相続税が発生しますので、その際は税理士にお任せしてくださいね 」

兄

「 その後、相続の手続きはつつがなく終了した 」

弟

「 財産を残してくれた両親には感謝だな 」

兄

「 喧嘩もせず、ちゃんと分けられたな 」

弟

「 母さんの教育のたまものだよ 」

兄

「 あとは、ホオジロ行政書士事務所さんのおかげだな 」

弟

「 違いない！ 」